K・Mさん
東京大学 1年 文科Ⅰ類
家庭教師として指導していると、いま行っている塾を辞めた方がいいかどうかというご相談を受ける事があります。また、まわりの子に聞いていても塾と家庭教師どちらがいいのかと悩んでいるご家庭も多いようです。
私は、塾も通っていましたし、自分自身が家庭教師をお願いしていた時期もありますので、両方を見てきました。塾と家庭教師、どちらがいいのでしょうか?
この答えはなかなか難しいのです。私にとってはごはんとパンどちらがいいですか?と聞かれているのと同じぐらい難しい質問です。それは、各ご家庭の勉強に対するスタンスによって違ってくるからです。
私としては塾に行かれている生徒さんに家庭教師として塾のフォローをするという事は多いので、塾か家庭教師どちらかに決めなければならないという事はないと思っています。
それよりも大事なのは、何のために塾に行くのか、なぜ家庭教師を付けたいのか生徒さんがはっきり分かっている事が大切だと思っています。成績を上げたいという大きい目標はあったとしても、もう少し細かい目標が必要です。
勉強習慣を身に付けたい、受験対策をしたい、定期テスト対策をしたい、塾の授業が早いので家でわからないところをフォローして欲しい、塾で出される宿題をこなせていないので指導して欲しいなど、これらの目的をはっきりさせることで私自身家庭教師として何を指導するのかがはっきりします。それで、無料体験の時に先のゴールとちょっと近いところにある目標を話し合うようにしています。
もちろん、家庭教師の仕事は単に勉強を教えるだけではありません。ちょっとの休憩時間に部活の話や学校の話、アニメや漫画の話などをして、気さくになんでも話せる雰囲気を作り出すのも大事だと感じています。
子どもの頃私は、家庭教師をお願いしていた時期に、家族ではないけど頼れるお姉さんのような先生が来てくれるのが楽しみでした。勉強で親を喜ばせたいという気持ちは当然あったのですが、家庭教師の先生に喜んでもらいたいという気持ちもあって勉強を頑張る事ができました。
そんな私も今度は自分の生徒さんたちにそう思っていただけるよう頑張っている日々です。
これからもよろしくお願いいたします。