日本のエリート育成
日本では明治期以降、東京大学を始めとする帝国大学、それに連なる旧制高等学校、「一中→一高→帝大」などと喧伝された東京府立第一中学校(現・東京都立日比谷高等学校)をはじめとする各地の官公立旧制中学校のナンバースクール出身者がまず筆頭に挙げられる。また、時にそれ以上の権勢を振るった存在として陸軍幼年学校→陸軍士官学校→陸軍大学校(及び陸軍砲工学校や東京帝大等の学士号以上)や、海軍兵学校成績優秀者(→海軍大学校)出身者が知られている。
明治には三菱財閥幹部育成機関、三菱商業学校(明治義塾)が設立される。それ以後も、商科大学や旧制専門学校、法科・実業系の学部を設置した私立大学等が官僚・実業・法曹・文化等の分野におけるエリート層を形成してきた。第二次世界大戦の終結以降に勃興した地方大学も、地域の企業や地方自治・教育といった各分野で求められる教育されたエリート的人材の輩出を期待されていた。
関連項目: 受験 家庭教師