減算則
4や9は当初IIII、VIIIIと書いたが、のちに減算則が作られ、IVやIXと書くようになった。このように、小さい数を大きい数の左側に置いた場合は、右の数から左の数を減じたものが示している数字である。
ただし、小さい数は大きい数の左側に1つしか置くことができない。また、この減算則は右の数が左の数のちょうど5倍または10倍であり、かつ左の数がI, X, Cのときに限り使用することができる。
例
XL=40
XCIII=93
XCIX=99(ICと書くのは許されない)
CDXCV=495(VDと書くのは許されない)
MCMXLV=1945
ただしこの減算則は厳密なものではなく、14世紀の著名な英語の料理解説書「The Forme of Cury」では4をIIII、9をIXと書かれている。同じこの本の中で、書かれた年代が10年ほど古いだけで4をIVと書いてある箇所もある。
8は普通VIIIと書くが、IIXと書いた例も多少残っている。ローマ数字の表記法はもともとそう厳密なものではなかったらしく、1606年をMCCCCCCVIや1495年をMCCCCLXXXXVなどと書いた例も残っている。
関連項目: 受験 家庭教師