進研ゼミのダイレクトメール
ベネッセはダイレクトメールのために年間255億円(日本企業では最高額)を費やすが、この大半が進研ゼミの入会案内である。
このダイレクトメールの一番の特徴は進研ゼミの素晴らしさがテーマのマンガを同封して関心を惹き、ダイレクトメールの開封率を確実に高めていることである。ちなみに教育系事業のダイレクトメールに初めてマンガを使用したのは進研ゼミである。
マンガの内容は「スランプ中の主人公が進研ゼミを始めたら勉強だけでなく恋もうまくいき、部活でも大活躍」など、比較的煽った内容が目立っている他にライバルである学習塾に対抗するかたちで「進研ゼミは学習塾と違い時間に拘束されない」を謳い文句とした比較広告もあるなど進研ゼミ特有の特徴が明記されている。
同じ学年でも、男子用、女子用で別々に、また47都道府県別の受験情報など、何十種類もの内容のダイレクトメールを用意。このダイレクトメール戦略が「5人に1人が進研ゼミ受講生」というほどの驚異的な会員数の増大につながっている。
その反面、資料請求をしていないにも拘らず高い頻度にてダイレクトメール送付する戦略には、プライバシーや森林保護などの観点より、批判的に受け止める保護者や子供も少なくない。
なお、かつてはダイレクトメール送付のために住民基本台帳から個人情報を閲覧していたが、2005年10月をもって閲覧を中止した。しかし、住民基本台帳の閲覧を中止したのみで、既に得た個人情報に依存しているところから、やはり批判的に見られている。
関連項目: 受験 家庭教師