英語の二人称
元々、英語の二人称単数代名詞は thou であった。以下に、現在でも時々用いられる古風な二人称代名詞を示す。
人称 数 性 主格 対格 再帰
2 単数 - thou /ðaʊ/ thee /ði/ thyself /ðaɪˈsɛlf/
複数 - ye /ji/ you /ju/ yourselves /jʊɹˈsɛlvz/
複数では、対格が主格にも使われるようになり、ye が消えた。またフランス語の tu/vous と同様に、複数形 you を単数敬称としても用いた。英語ではこの敬称が普通になり、親称の thou が消えた。
しかし数の区別ができないのは不便なので、方言や俗語では二人称複数代名詞が新たに作られた。主なものに、主にアメリカ西部の you guys /ˈjugaɪz/、アメリカ南部および黒人英語の y'all /yɔl/、スコットランド、アイルランドの youse /juz/ などがある。この内、アメリカでは you guys が最も普通と考えられており、ホワイトハウスで使われたこともある。名詞の guy はガイ・フォークスに由来し、男性しか指さないが、you guys は女性だけの集団を指すことができ、文法化が進んでいる。他に you boys, you girls, you folks なども聞かれるが、これらは対象が boys, girls, folks でなければならない。
関連項目: 受検 家庭教師