学校の語源
「学校」という用語は古くから足利学校などの例で用いられてきたが、明治政府による小学校および師範学校が設立される以前は、寺子屋、藩校、学問所、私塾(松下村塾などが有名)などと分類される施設が一般的で学校と付く名称の教育施設は少ない。
英語 school(スクール)の語源は古代ギリシャ語で、schole(スコレー、暇)。古代ギリシアや古代ローマの「市民」(市民権をもつ男。裕福で、労働は奴隷がおこなう)が、音楽や芝居、議論を楽しんだり、スポーツを嗜んだりする暇な時間、そしてその暇つぶしの場所から由来し、ラテン語でそれをschola(スコラ)と訳したのが直接の語源になる。scholaは、「学院、僧院」の意味で、思想史では「スコラ学」(僧院哲学、スコラ哲学)の名前で出てくる。実際には、スコラはキリスト教の教義の研究や教育に専念する修道士たちの生活と研究の場であった僧院のこと。
学園、学院などもほぼ同様の意味を持つ。
関連項目: 受験 家庭教師